アラサーサラリーマンの投資日記

米国個別株とインデックスファンドのポートフォリオを公開

インフレでも関係ない!?成長著しいクラウドストライク(CRWD)の企業分析

2021年から始まった米国のインフレの影響で多くのテクノロジー株が株価と業績を落としました。

今回はそんなテクノロジー株に向かい風の状況でも絶好調なサイバーセキュリティ銘柄のクラウドストライクについて企業分析をしていきます。

クラウドストライク会社概要

クラウドストライクの事業説明

クラウドストライクは米国に本社を構えるサイバーセキュリティ企業

クラウドベースでエンドポイント(PC、スマホ、タブレット)のセキュリティを防御するソリューションをSaaSで提供しています。

近年ではコロナによるテレワークの加速で社内のネットワーク外でインターネットに接続する機会が増えたため、端末個別にセキュリティを強化する必要が出てきました。

 

クラウド型セキュリティとは

クラウド型のセキュリティの優位性として従来型のアンチウイルスソフトと比較してアップデートが不要な点に大きなメリットがあります。

アンチウイルスソフトは新しいウイルスを防御するためにアップデートを繰り返す必要があり、それによりデバイスの容量を圧迫してしまいます。

クラウドストライクはこれからのアップデートをすべてクラウド上で行います。

例えば、あるデバイスが新しいウイルスを検知した際に、クラウドで共有されている全てのデバイスにウイルス情報を共有できるためウイルス対策も早いという優位性もあります。

 

セキュリティ市場と競合他社について

クラウド型のエンドポイントセキュリティを取り扱う企業は他にもあり有名な企業ではセンチネルワン(NYSE:S)があります。センチネルワンも成長著しい企業ではありますが、売上高で言えば7分の1の規模しかないため、クラウドストライクに圧倒的優位性があります。

サイバーセキュリティ、特に新しいテクノロジー分野については膨大な設備投資と広告費を使うため黒字化まで時間がかかります。

そのため、早期にシェアを獲得し顧客継続率を上げていくことがグロースハイテク銘柄の基本になります。シェア(売上高)という点については圧倒しているため、今後は設備投資や広告費などの販管費を抑えていけばいずれ稼げる企業になっていくと思います。

 

過去5年の株価推移(2022年9月2日時点)



2019年6月に63.5ドルで上場後、乱高下を繰り返しコロナショック後の金融緩和やテレワークの普及で急速に株価と業績を伸ばし一躍テーマ銘柄になりました。2021年11月に280ドル代を付けて以降、米国の長期金利が上昇すると共に下落現在は190ドル~150ドルのレンジを推移しています。

 

銘柄基本情報

  • NON-GAAP予想PER129倍(セクター平均17.9倍)
  • 予想PSR18倍(セクター平均2.7倍)
  • 営業利益率-7.08%
  • 純利益率-9.45%

GAAPでは利益が出てない企業のため、多くの投資家はPSR(時価総額÷売上高)でバリュエーションを見ています。かなり高バリュエーションに思われますが、センチネルワンはPSR17倍のためクラウド型のセキュリティが投資家に注目されているかがわかると思います。

テレワークで言えばズーム(NASDAQ:ZM)が注目を浴びて一時PSR60倍以上ありましたが、現在では5倍まで圧縮されています。ズームは高成長が維持出来なくなったため株価を大幅に下げましたが、クラウドストライクも同様に高PSRを維持するためには高成長を維持しつつ利益を出せるようになる必要があります。

 

直近決算の分析と考察

クラウドストライク 2023年Q2決算サマリー

クラウドストライク 2023年Q2決算資料①

クラウドストライク 2023年Q2決算資料②

クラウドストライク(2023年Q2) コンセンサス予想対比まとめ

実績
  1. 売上高$535.15M(予想$515.4M)YoY+59%…○
  2. EPS$0.36(予想$0.27)…○
Q3ガイダンス
  1. 売上高$572.5M(予想$568.6M)YoY+51%…○
  2. EPS$0.31(予想$0.28)…○
通期ガイダンス
  1. 売上高$2.23B(予想$2.2B)…○
  2. EPS$1.32(予想$1.2)…○

 

結果と考察

コロナの恩恵を受けたとはいえ、2022年に入っても高成長を維持しています。売上高が上がるにつれての高成長を維持することは困難になりますが、未だに+50%以上の成長率を出しています。サブスクリプション契約数も+60%もあり、アフターコロナでも絶好調なビジネスだといえます。

EPSについてGAAPでは赤字ですが、NON-GAAPで見ると+227%と着実に稼げる企業になってきています。SaaSで重要なNRR(売上継続率)も121%と問題ない水準であり安定した経営がされています。

直近では、ロシアのウクライナ侵攻でサイバー攻撃が取り上げられたのも追い風になり、今後も強いセクターだと思います。競合のセンチネルワンが前年同期比で+100%以上の売上高成長率を出しているのは気になりますが、売上規模が全然違うため、インフレ局面で重要視されるEPSを残せるという点においてはクラウドストライクが強いと考えます。

現在は売上のほとんどを米国で上げているため、ヨーロッパやアジアの市場規模を考慮すると今後確実に伸びてくると思います。